日本経営工学会
 
令和6年度
 
第三オンライン研究セミナー

セミナー:
日本経営工学会・論文奨励賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演
研究会:
サービスメカニズムデザインの研究(サービス部門)
日時:
2025 年 1 月 17 日(金)14時~17時
開催場所:
Zoom(オンライン)
参加費:
無料(会員・非会員の区別なく無料で参加できます)

参加登録について

参加登録後の流れ

申込いただいた方には、以下のメールを送付します。

  1. オンライン研究会・セミナー開催1週間前:申込受付およびセミナー案内メール
  2. オンライン研究会・セミナー開催2日前:Zoom情報を記載したメール

参加登録についてのお問い合わせ先

  • 株式会社カンファレンスサービス
  • 担当:次郎丸 沢
  • jima(a t)conferenceservice.jp (a t)を@に変換して使用してください。

プログラム概要

14:00 ~ 15:30
セミナー「日本経営工学会・論文奨励賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演」 (企画・行事委員会)
15:30 ~ 17:00
研究会「サービスメカニズムデザインの研究」 (サービス部門)
※セミナーおよび講演タイトルは変更となる場合もございます。
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セミナー:「日本経営工学会・論文奨励賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演」

産学連携強化および会員間の交流を促進する活動として、日本経営工学会において蓄積されている価値ある研究成果を産業界に向けて広く紹介する場といたします。 はじめに2023年度JIMA論文奨励賞を受賞した中野匠氏より、その解説と実務背景について講演をいただきます。 続いて、経営工学を実践する企業側の立場から、経営工学実践賞を受賞した渡邉寛氏より、その解説と実務背景について講演をいただきます。

プログラム(詳細)

  1. 「深層学習を用いた組立作業における作業測定の自動化と作業管理への応用」
    中野 匠氏(青山学院大学)
    製造業の競争力強化には、組立作業の効率化と品質向上が不可欠です。本講演では、この課題解決のため、深層学習を用いた画像解析技術により組立作業の作業測定を自動化する手法を提案します。 具体的には、深層学習を用いて、作業映像から「着目領域」を特定し、その領域内の特徴を分析することで、高精度な作業内容推定を実現しました。 この技術を作業管理システムに応用し、作業者へのリアルタイムフィードバックと工程管理者の業務支援を実現します。リアルタイムフィードバックでは、作業のばらつきを抑制し、品質向上に貢献します。工程管理者の業務支援では、システムから得られる作業データに基づき、問題発生時の迅速な対応や工程改善を効率的に行うことが可能となります。 実際の工場における評価実験の結果を交え、その有効性と今後の展望について議論します。
  2. 「スマート工場実現に向けた進め方の提案」
    渡邉 寛氏(株式会社スマート工場研究所)
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研究会:「サービスメカニズムデザインの研究(サービス部門)」

概要

サービスとは、抽象化すると、複数主体の相互作用による価値創造であり,それを数理的に捉えるためには,ゲーム理論やメカニズムデザインの視点が役立ちます。 そこで本研究部門では、ゲーム理論やメカニズムデザインのサービス研究への適用に取り組んでいます。特に,サービス設計に含まれるメカニズムデザインとしての側面,すなわち「サービスメカニズムデザイン」に注目し,そのための方法論の確立と普及に力を入れています。 今回のオンライン研究会では,去年に引き続き,この「サービスメカニズムデザイン」について考えていきます。

プログラム

司会進行:杉之内 将大氏(青山学院大学)
  1. 「協働型農業コニュニティのためのメカニズム―農機シェアリングを例に―」
    水山 元氏(青山学院大学)
    近年、食料システムの持続可能性を改善するための手段の一つとして、食料の生産者同士、あるいは、生産者と消費者の間での協働が注目を集めている。 その代表例は、地域住民が有機農業生産者を支援する地域支援型農業 (Community Supported Agriculture: CSA)、中小規模生産者間でのボトムアップな農機シェアリング、などである。 こうした協働のコミュニティを有効かつ継続的に機能させていくためには、そのための適切なメカニズムが欠かせない。 本報告では、農機シェアリングを例として、そうした協働のメカニズムデザインについて議論する。
  2. 「民主的決定に基づく施策アイディア評価指標の提案」
    石川 竜一郎氏(早稲田大学)
    政治的施策や街づくりの方針など、政策当局が施策に関わるステークホルダーの好みやニーズを考慮しながら意思決定する状況は多岐にわたる。 このような状況では、ステークホルダーの好みを反映しつつも、政策当局が意図する政策目標を伝えるため、実現可能な選択肢を提示し、政策当局にとっても最適な施策を選ぶ必要がある。 本報告では、そうした施策選定のための提案されたアイデアを評価する指標について紹介する。
  3. 「BDM (Becker–DeGroot–Marschak) メカニズムを用いた内発的動機の定量的評価手法の提案」
    西野 成昭氏(東京大学)
    内発的動機の向上がクリエイティビティを向上させるなど、組織活動などの文脈で議論がされることが多いが、消費者がサービスを継続的に利用したり、積極的に自らサービスへコミットするという点においても、内発的動機は非常に重要な要素である。 しかし、外発的動機と異なり、その性質が故に、定量的に測ることは難しい。 それに対して本研究は、BDMメカニズムを活用し、内発的動機の程度を測定する方法を提案する。 具体的には、実際の人間を被験者として、LEGOの組み立てを行う経済実験においてその測定手法を適用する。 LEGOの組み立ての途中段階で単純労働作業へスイッチするために必要な対価をBDMを用いて申告させることで、内発的動機の程度を測定しようとするものである。 今回の報告では、レゴ組み立ての進捗の程度が、内発的動機の大きさに影響するかについて、その結果を報告する。
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