日本経営工学会
 
令和5年度
 
第三回オンライン研究セミナー

セミナー:
日本経営工学会・学会賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演
研究会:
「サービスメカニズムデザインの提案」(サービス部門)
日時:
2024 年 1 月 12 日(金) 14時~16時30分
開催場所:
Zoom(オンライン)
参加費:
無料(会員・非会員の区別なく無料で参加できます)

参加登録について

参加登録後の流れ

申込いただいた方には、以下のメールを送付します。

  1. オンライン研究会・セミナー開催1週間前:申込受付およびセミナー案内メール
  2. オンライン研究会・セミナー開催2日前:Zoom情報を記載したメール

参加登録についてのお問い合わせ先

  • 株式会社カンファレンスサービス
  • 担当:次郎丸 沢
  • jima(a t)conferenceservice.jp (a t)を@に変換して使用してください。

プログラム概要

14:00 ~ 14:10
オープニング
14:10 ~ 15:30
セミナー:日本経営工学会・学会賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演
(企画・行事委員会)
(都合により変更の可能性もございます。)
15:30 ~ 16:30
研究会 「サービスメカニズムデザインの提案」(サービス部門)
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日本経営工学会・学会賞および経営工学実践賞受賞者による招待講演

概要

産学連携強化および会員間の交流を促進する活動として、日本経営工学会において蓄積されている価値ある研究成果を産業界に向けて広く紹介する場といたします。はじめに2021年度JIMA学会賞(学術)を受賞した肥田拓哉氏より、論文誌に掲載された論文など、研究業績を分かりやすく解説していただきます。続いて、経営工学を実践する企業側の立場から、経営工学実践賞の受賞論文について、その解説と実務背景について講演をいただきます。

司会:中川慶一郎氏(株式会社NTTデータニューソン)

プログラム(詳細)

  1. 「2021年度日本経営工学会学会賞(学術)の研究とその実務背景について」
    ~労働現場における人間工学評価ツールによる身体負担の評価~
    肥田 拓哉 氏(早稲田大学)
    多くの職場では腰痛や肩こりなどが発生しており、これらは作業関連性運動器障害と呼ばれています。これを予防するための対策のひとつとして、作業を人間工学的に評価して、作業の再設計を支援する人間工学評価ツールの利用があります。しかし、人間工学評価ツールの利用には知識が必要であること、評価や分析に時間がかかることなどの課題があります。このセミナでは、これらの課題を解決するためのさまざまな評価支援の取り組み(ソフトウェア、センサ、コンピュータビジョン)について紹介します。
  2. 「DX技術を応用した社員間エンゲージメントの向上施策」
    ~2022年度日本経営工学会・経営工学実践賞受賞論文とその実務背景について~
    田丸 裕也 氏,岡崎 友彦 氏(株式会社キューブシステム)
    近年、政府の働き方改革やIT技術の発展により、多様な働き方が推進されております。中でも、在宅勤務やサテライトオフィスなど、職場環境を選択できる働き方といった、ニューノーマルな働き方が注目を集めております。利点が多い一方で、非対面の働き方では、コミュニケーションの不足感が課題となっております。キューブシステムでは、非対面の働き方が求められる中で、社員間のエンゲージメントを高めることを目的として、デジタル技術を活用した「感謝・賞賛」を贈り合う取組みを実施しております。本講演では、上記プロダクトの概要と活用事例、今後の展望について説明いたします。
  3. ディスカッション

※セミナーおよび講演タイトルは変更となる場合もございます。

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研究会
「サービスメカニズムデザインの提案」
(サービス部門)

司会進行:杉之内 将大(青山学院大学)
動画はこちらをクリック(YouTube)

概要

サービスとは、抽象化すると、複数主体の相互作用による価値創造であり,それを数理的に捉えるためには,ゲーム理論やメカニズムデザインの視点が役立ちます。そこで本研究部門では、ゲーム理論やメカニズムデザインのサービス研究への適用に取り組んでいます。特に,サービス設計に含まれるメカニズムデザインとしての側面,すなわち「サービスメカニズムデザイン」に注目し,そのための方法論の確立と普及に力を入れています。今回のオンライン研究会では,この「サービスメカニズムデザイン」について考えます。

  1. 「協働型生産システムとそのメカニズムについて」
    水山 元(青山学院大学)
    近年、製造やサービス提供を担う(広義の)生産システムでは「異なる知識や選好を持つ多様な主体の協働による価値共創の場」という面が顕著になっている。この「協働型生産システム」では、各主体によって持ち込まれた多様な知識や選好が、主体間の相互作用を通じて、成果物の価値に有効に変換されるようなメカニズムが望まれる。本発表では、協働型生産システムの類型化とそれらに求められるメカニズムの要件について議論したい。
  2. 「経験評価としての集合知メカニズムのデザイン」
    石川 竜一郎(早稲田大学)
    経済学ではこれまで財から得られる効用を事前に評価できるという前提のもとで理論が構成されていた。しかしサービス産業がGDPの多くを占める現在において、こうした想定では分析が困難になってきている。これはサービスが事前にその効用を評価できない経験財の性質をもつことに起因する。現代では消費者の多くはサービスの質に関する口コミや推薦情報を消費前に獲得する。その情報は推薦システムとして提供されるが、必ずしも適切な情報が提供されるとは限らない。本発表では、サービスをすでに享受した人から適切な情報を抽出するためのシステムを集合知メカニズムデザインと称し、その基本的考え方を提示する。また、それに基づきサービスがどう提供されるべきかのサービスメカニズムデザインについても考察する。
  3. 「Vickrey-Clarke-Gloves (VCG) メカニズムを応用した予約システムに関する研究」
    西野 成昭(東京大学)
    本研究部門で我々は、サービスにおけるルールをサービスメカニズムとして捉え、それを決定することがサービス設計の問題の1つであるとの主張をしてきた。本発表では、その具体的な研究例として、サービスの予約の仕組みをサービスメカニズムと捉えた研究について紹介する。
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